「葉山マコと志波三郎。皮肉な運命によって出逢った若い2人の憎しみと償いの心は重なりぶつかりあう。一方、突如舞い込んだ世界タイトル挑戦のチャンス!サブはリングに戻るのか!?」
●未収録エピソード9〜12話分


「人殺し!」マコの叫びが、サブの胸を抉る!

「あんたのパパは目がご不自由なんだってね 親子そろって同じ境遇にしてやろうじゃないか!」硫酸を持って迫るマコ。咄嗟の機転で危機を逃れたサブだったが、彼女の去り際の捨て台詞に言葉を失ってしまう…●翌日、インテリの制止も聞かず飛竜ジムへの辞表を託したサブは、暴力団・西友会の事務所へ向った。マコのグループが横領したシャブの代金百万円を支払い、問題は解決したかに見えた●だが、マコはシャブ中毒になり、お金欲しさに売春行為に走る。ホテルの前でサブに邪魔された彼女は、“自分への償いの気持ちがあるなら抱いてみろ”と挑発するのだった…。

●ホテルへ入った2人。言葉とは裏腹な、マコの慄えていた態度を見たサブは、シャブを絶って人生をやり直せと告げて部屋を出ていった。サブの言葉に、彼女は戸惑いながらも何かを感じ取る。●一方、飛竜ジムの会長は、サブに舞込んだ世界チャンピオンへの挑戦権を賭けた試合をキャンセルする為に、対戦相手のブラディ・クルスとマネージャーと対談。来週行われるエキビジョン・マッチの場で公式に発表する事になる。●深夜、新しい仕事を見つけ帰宅したサブに、父は葉山マコが来ていた事を話す。「彼女からの伝言がある ブラディ・クルスと戦い みごと世界タイトル挑戦資格をつかんでくれたら… 彼女もシャブをやめ新宿のスケバン・グループからもキッパリ足を洗う…と 人間どんなに苦しくともやる気になればやり直しがきくという手本を見せてください…と!」●満員の後楽園ホール。クルスが一発で相手をKOした後、飛竜ジムのマネージャーがリング上で試合辞退の表明を発表しかけたその時、突如サブがリングに現れた!「エニー・タイム・オーケイ いつでもお相手しようじゃないの!」彼はマコの言葉によってリングに帰る決心をしたのだ!


世界フェザー級2位のブラディ・クルス。


クルスに苦戦するサブに送られたマコからの写真の中身は…
「まぁ いい試合やらかそうや」握手を交わす2人。クルスVSサブの世界タイトル挑戦権を賭けた試合は決定した。●翌日、試合に向けてのトレーニングが開始された。だが、サブは殺人の悪夢にしばられてとどめの一発が打てず、調子が一向に戻らない。●魔子グループのたまり場アパート。サブとの約束を果たすべくグループを抜けようとしたマコは、仲間の壮絶なリンチにあう。その後、警察の踏み込みで彼女達が検挙されたニュースを知ったサブは、会長に身元保証人を頼みアパートで預かる事にする。●試合の日は来た!クルスの一方的な猛攻に押されるサブ。5R終了後、サブをコーナーへ連れ戻す会長はマコから預かった封筒を思い出した。敗北しかない局面に立ったら見せて欲しいと渡されたその中身は、全身にムチの跡を残したマコの裸形をの写真だった。「なんでもサブの盲目の父上にポラロイド・カメラのシャッターを押して頂いたそうな」●凄絶な姿を曝してまで勝利を願うマコの想いを知るサブだった。
「お おれのキズだらけなんざ これに較べりゃ どうってことねぇッ マコを立ち直らせる手本としちゃ まだまだキズつきたりねぇ!」サブの胸に闘志が沸き立った!次のラウンド。サブが反撃に出た!殺人のノイローゼから解き放たれパンチに力強さが蘇える。壮絶な打ち合いで試合は一進一退を繰り広げた後、後半は完全にサブのペースになって終了のゴングが鳴った!世界フェザー級タイトル挑戦資格の行方は判定に持ち込まれる…。●「ドロー!!」結果は引き分けとなり、挑戦権はお預けとなった。試合の様子をテレビで観戦していたマコは、サブの復活心から喜ぶ一方で何かを決意する。●数日後の家庭裁判所。マコをリンチにかけたグループの子分達が、護送車から脱走する。だがそれはマコが仕組んだ策略で、彼女等は逃げ込んだアジトで待ち構えていた雇われ暴力団により冷凍倉庫へ捕われてしまう。「ヘヘヘッ…まわりのウシやブタなみの赤裸にヒン剥くまでがこちとらの仕事でな!」全員全裸で吊るされ、恐怖に怯える彼女達の前にマコが現れた!彼女の報復劇が始まった!(続く)
勝負は一進一退の混戦の末、ドローに終わった。

次回予告:「世界フェザー級チャンピオン、キッド・サンシャインから指名を受け、遂に実現したタイトル・マッチ!自らの手で降りかかる雨との訣別をサブは果たせるのだろうか!? いよいよ最終回!」

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