「恋人・火鳥を失った悲しみを乗り越え、リングに帰ってきたサブ。KO魔マリオンを倒したことから海外遠征の話が決まり、ハワイに乗り込んだ!最初の対戦相手はプロレスラーを2発でKOしたチーフ・ホワイトウルフ。決戦のゴングは鳴った!」
●未収録エピソード1〜4話分


サブ対ホワイトウルフの勝敗の行方は?

●白い狼酋長チーフ・ホワイトウルフ対ケンカ屋サブ志波三郎の対決の日はきた!KO率8割台を誇るホワイトウルフの強打を警戒し、ヒット・アンド・アウェイ戦法をとったサブは試合を優勢に進めた。「まだッまだ!あれが出とらん!」方々の観客席から聞こえる声援にセコンドの会長が疑問を感じたその時!ロープの反動を利用して高々とジャンプしたホワイトウルフが、サブの顔面めがけ左右の連打を浴びせ倒した!リング外へ落ちたサブに無情のテンカウント。全身の体重ごと叩き付けて破壊力を倍増させる必殺カンガルー・パンチこそがホワイトウルフの強さの正体だった!●あらためて思い知った世界の壁。海外遠征初戦に敗れ失意のサブが偶然訪れた店で、彼は火鳥に生き写しの女性・シンガーソングライター水木真弓に出逢った!

●レーサーだった恋人を事故で亡くした真弓は、心の傷を癒す為にハワイに来ていたのだ。似たような境遇を持つ2人は意気投合し、毎日バカンスを楽しむようになる。ある晩、酔ったサブにベットルームで抱きしめられた真弓。「似ているだけでいいのなら…あなたの心がそれで慰められるなら」●身体を重ねあう二人。だが、火鳥の面影を求めていたサブには、真弓はやはり別人でしかなかったのだ。つかの間のラブロマンスは終わった。正気に帰ったサブは、恋人・火鳥との約束だった世界チャンピオンの座を目指して、再び出直そうとする。「約束を果たすか果たせずじまいで潰れるか いずれにせよ前進だッ…後進はねぇ!」●翌日アメリカ遠征を会長に告げるサブ。そこにはチーフ・ホワイトウルフがいる!リターンマッチ実現に向けてロサンゼルスに乗り込んだサブは、前座試合務めの屈辱に耐えて3戦3KOと次々と勝利を重ねていく。


サブは、火鳥に似た女・水木真弓と出逢う。


ホワイトウルフとのリターンマッチ!
●ロサンゼルス空港に現れたホワイトウルフに、マスコミ達が押しかけた。KO率100%の猛威を揮うサブが、勝者が2人分の賞金を独占するオールテイク・マッチでの再戦を申し込んだのだ。人種差別の厳しいアメリカでコンプレックスを抱えるホワイトウルフは、金に対する執着が強く、再戦を承諾した。●超満員の会場にゴングは鳴った。序盤からクリンチ戦法という消極策をとるサブに会場は不満の大ブーイング。予期せぬ大凡戦に終わると思われた9R。度重なるクリンチに苛立ったホワイトウルフは、一気に勝負をかけようとハイジャンプ!カンガルー・パンチだ!その時、身を沈めたサブが頭上からパンチをくり出すホワイトウルフめがけて飛び上がり右ストレート!目測を誤ったカンガルー・パンチはサブの固い頭だけを叩かされて、空中から撃墜。奇想天外の逆襲策で見事雪辱を果たしたサブは、ついに世界ランキングの仲間入りをする。

●メキシコに移動したサブは、世界8位のホセ・サパタとの対戦が決まる。ある日、プロモーターの招待で国技の闘牛見物に出かけたサブは、死を賭けて牛に挑む闘牛士の姿に何かを学んだ。●試合が始まった。猛打を恐れずサパタと真正面から打ち合うサブ。「死…火鳥を奪った死…何よか人間が怖れる死とたわむれじゃれる闘牛士!あれが戦う男ギリギリの姿…志波三郎は男のボクシングをやるぜ!」●4R。エキサイトのあまりもつれてリング外に落ちた両者が、その場で殴り合いを続ける様子に観客も大興奮!「プロレスなみの場外乱闘だあ!!」


メキシコでの対戦相手ホセ・サパタ!

次回予告:「命ギリギリの必死必殺のケンカボクシング追求のために、闘牛相手の特訓を始めるサブ。死の恐怖を乗り越え、恐るべき強さを身につけた彼を、突如の惨劇が襲った。」

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