「ＢＯＮは、こう見る！」

番組開始当初は2クール（26話）の予定が、終わってみれば予想を越える大ヒットで全92話となった。延長を重ねた事での展開の矛盾や中だるみもあったが、路線変更することなく一条直也と車周作の師弟愛というテーマを描き切ったことは特筆に値すると思う。これまで再放送の機会に恵まれず、懐かし番組でしか（しかもほんの一部）紹介されないことから、数々の奇想天外な技や近藤正臣の「足でピアノ」シーンばかりで語られる事の多い本作。でもドラマとしての密度の高さ、構成の上手さ等をもっと評価されてもいいと思う。メインライターの佐々木守氏や上原正三氏に当時の話を聞いてみたいぞ！※追記：終盤の1年部員と2年部員の確執のエピソード。とくに直也に対する、あの難癖とも言いかがりともいえる2年部員達の言動の数々に妙なひっかかりを感じた私。これは私の勝手な推理ですが、あれは佐々木氏の当時の反権志向が投影されていたのではないかと思うのです。「上級生だから」とか「学校の名誉のため」とか「部の規律を守るため」とか大義名分をふりかざし、少数派や弱者の考えを踏みつぶそうとする2年生の姿が国歌権力の象徴で、直也は弱者としての民衆の象徴として描かれていたのでは…と。

　 　 　 　 　 　

NO.	タイトル	NO.	タイトル	NO.	タイトル
1	「カッコいいぞ地獄車」	32	「恐怖のブラックパンチ」	63	「勝負・黒帯ファイト」
2	「地獄車の弟子」	33	「決戦、すすきが原」	64	「爆発！柔道メート」
3	「鬼車　悪魔車　涙車」	34	「第二柔道部の竜」	65	「地獄車、回転レシーブ」
4	「直也まんじ車」	35	「二段投げ対岩石崩し」	66	「大噴火投げにアタック」
5	「突風赤月車」	36	「男、涙の二段投げ」	67	「真空投げハイジャンプ」
6	「暴進破れ車」	37	「友情の片腕試合」	68	「鬼車と講道館」
7	「必殺二段車」	38	「大技恐山」	69	「おれの柔道、君の柔道」
8	「鬼丸火焔車」	39	「直也と竜と風祭」	70	「鬼車一直線」
9	「直也破門車」	40	「さらば鬼車」	71	「柔道部除名？」
10	「決闘竜虎車」	41	「荒鷲よ、はばたけ！」	72	「車周作、おれと勝負！」」
11	「直也泣き虫波車」	42	「地獄をとびこえろ！」	73	「地獄への道」
12	「裂風海老車」	43	「必殺技フェニックス」	74	「柔道部解散？」
13	「鮮血車飜し」	44	「右京、おれと勝負だ！」	75	「戦いの今日」
14	「剛道にぶち当れ」	45	「火の鳥よ、翼を燃やせ」	76	「必殺技・天地渦巻」
15	「大豪寺をぶっとばせ！」	46	「鬼の柔道」	77	「真空投げ宙返り」
16	「剣道の鬼をぶちやぶれ！」	47	「一人荒野に立て」	78	「破れ！大噴火投げ」
17	「赤月旭を投げとばせ！」	48	「竜虎の死斗」	79	「開眼！真空二段投げ」
18	「勝て！勝て！勝て！」	49	「必殺馬上がえし」	80	「必殺技・まんじ崩し」
19	「燃えろ！不死鳥」	50	「大豪寺虎男参上」	81	「真捨身山彦に勝て」
20	「かんぬき相撲に勝て！」	51	「行け！友よ」	82	「恐怖のさそり落し」
21	「赤マスクをはぎとれ！」	52	「さあ来い！大豪寺」	83	「逆転・ジャンボ投げ」
22	「クサリ棒を打ち破れ」	53	「恐怖の地獄車」	84	「悲しき春の旅」
23	「くたばれ！大豪寺」	54	「桜丘黒帯ファイブ」	85	「桜丘NO.1」
24	「ジュードー・サタンをうて」	55	「車返し、柔道スワン」	86	「決戦！吹雪峠」
25	「ジャガー投げに挑戦しろ！」	56	「決斗・鷹羽高シャーク」	87	「一条君らしい一条君に」
26	「メガトン投げを破れ！」	57	「大技陸奥のハリケーン」	88	「爆発！一直線投げ」
27	「車周作、勝負しろ！」	58	「激突！泣くなミキッペ」	89	「全国選手権大会開かる」
28	「怪童！熊野太郎」	59	「闘魂・柔道ダブルヘッター」	90	「狼の目の涙…」
29	「逆転！二段投げ」	60	「決戦、赤月へのUターン」	91	「君は勝ちぬけるか」
30	「必殺！空中二段投げ」	61	「必殺技、飛龍へキックオフ」	92	「この長い柔の道」
31	「黒人ボクサー　サミー・ジヤガー」	62	「決戦前夜・柔道ジャンボリー」

主題歌：「柔道一直線」／エンディング：「君よ泣かないで」（1〜12話）「柔道一直線（1番）」（13〜32話）
「柔道一直線（3番）」（33話〜）
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第18話「勝て！勝て！勝て！」を上映

　

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