あしたのジョ−(TVアニメ)
ラジオ劇画傑作シリーズ/あしたのジョ−(ラジオドラマ)
あしたのジョ−(アニメ映画)
会場 | 東横ホール | 製作 | 新国劇 | 上演期間 | 1971年6月3日〜26日 | 出演 | 矢吹丈/石橋正次 丹下段平/郡司良 力石徹/亀石征一郎 |
「BONは、こう見る!」
※現在、映像が残っているかは不明。 |
製作配給 | 新国劇映画・ダイニチ | 監督 | 長谷部安春 | 封切 | 1970年7月22日 | 出演 | 矢吹丈/石橋正次 丹下段平/辰己柳太郎 力石徹/亀石征一郎 青山正/小松政夫 |
「BONは、こう見る!」
1980年に劇場版として約2時間半に再編集されたアニメを見た時でも、力石の死までの流れがダイジェストに感じられたのに、この実写 版はそれより1時間も短い。だから物語に手を加えて(「あしたのために」の順序と内容など)再構成しなきゃならない事情も理解できる。しかし、登場人物の感情を掘り下げぬ ままに展開される物語や台詞のやり取りには興醒めした。あしたのためにその1のパズルハガキ、左ジャブの威力に気付く丈、丈の脱走を止めた力石のパンチ、等など、「何でここをあっさり演出しちゃうの?」と見ていて何度もはがゆく思うシーンがあった。(もちろん作品に対する思い入れは人それぞれだが、上記の件については共感される方も多いと思うぞ)人気のキャラクター台詞と設定の上っ面 をなぞっただけでは、傑作にならないのは当然だろう。辛い事ばかり書いたが、BONは石橋正次のジョーはイメージにあっていたと思う(中々賛同してくれる方は少ないが)からこそ本作を「惜しい」と悔やむのだ。 |
放送日 | 毎週水曜日 | 放送局 | フジテレビ系 |
放送期間 | 1970.4.1〜1971.9.29 | 声の出演 | 矢吹丈/あおい輝彦 丹下段平/藤岡重慶 力石徹/仲村秀生 白木葉子/西沢和子 |
「BONは、こう見る!」
鑑別所にいる丈のために食べかけのケーキを送ろうとするサチやチビ達・丈の記事が載ってるからと字が読めないのに新聞を買うドヤ街の住民・中央のリングへ戻そうとするドサ回りのボクサーとマネージャー等々、丈が多くの人々に愛されている様子がさりげなく丁寧に描かれていて作品の雰囲気が漫画版と違い、ハートウォーミングな印象を受けた(梶原色よりもちば色が強い感じ)。それと、力石の死後の数回は観ていて非常に重くて辛いものがあり、カーロス登場後あの陽気なリズムのBGMを始めて聞いて何だかホッとしたのを覚えている。 |
NO. | タイトル | NO. | タイトル | NO. | タイトル |
1 | 「あれが野獣の眼だ!」 | 28 | 「栄光への賭け」 | 55 | 「さすらいのバラード」 |
2 | 「四角いジャングルに生きろ」 | 29 | 「明日への挑戦」 | 56 | 「よみがえった狼」 |
3 | 「けものよ牙をむけ」 | 30 | 「試練のプロテスト」 | 57 | 「きずついた野獣」 |
4 | 「熱きこぶしに涙をながせ」 | 31 | 「翔けプロボクサー」 | 58 | 「勝利のボディーブロー」 |
5 | 「あしたのために その1」 | 32 | 「輝くリングへの道」 | 59 | 「しのびよる黒い影」 |
6 | 「燃えろ左ジャブ」 | 33 | 「初勝利バンザイ」 | 60 | 「激闘のスパーリング」 |
7 | 「狼を裁くな!」 | 34 | 「ボクサー志願」 | 61 | 「投げられたタオル」 |
8 | 「東光特等少年院」 | 35 | 「ガンバレ!西」 | 62 | 「生きていた力石徹」 |
9 | 「奴の名は力石徹!」 | 36 | 「キバをむいたウルフ=金串」 | 63 | 「最後の挑戦」 |
10 | 「赤い夕陽に吠えろ」 | 37 | 「怒りの大特訓」 | 64 | 「カーロス登場」 |
11 | 「地獄の底で燃えろ」 | 38 | 「史上最大の6回戦」 | 65 | 「リングある限り」 |
12 | 「燃える太陽に叫べ」 | 39 | 「勝利のトリプルクロス」 | 66 | 「明日への旅立ち」 |
13 | 「宿命のリングに立て」 | 40 | 「白銀に誓う」 | 67 | 「小さな冒険旅行」 |
14 | 「KOゴングはまだか!」 | 41 | 「力石徹の挑戦」 | 68 | 「仕組まれた八百長」 |
15 | 「白いマットの子守唄」 | 42 | 「男の世界」 | 69 | 「牧場の子守唄」 |
16 | 「裏切りの落日」 | 43 | 「残酷なる減量」 | 70 | 「気になるあいつ」 |
17 | 「嵐の中に一人」 | 44 | 「苦斗!力石徹」 | 71 | 「無冠の帝王カーロス」 |
18 | 「悲しきリングロープ」 | 45 | 「打倒!力石へのスエイバック」 | 72 | 「帰れ輝くリングへ」 |
19 | 「恐怖のレバーブロー」 | 46 | 「死を賭けた男」 | 73 | 「よみがえるクロスカウンター」 |
20 | 「傷だらけの勝利」 | 47 | 「嵐の前のふたり」 | 74 | 「今日からの出発」 |
21 | 「栄光ある小さな勝負」 | 48 | 「宿命の対決」 | 75 | 「リングの魔術師カーロス」 |
22 | 「まぼろしの力石徹」 | 49 | 「果てしなき死闘」 | 75 | 「燃える挑戦丈」 |
23 | 「あばよ少年院」 | 50 | 「闘いの終り」 | 77 | 「男の闘い」 |
24 | 「帰って来たドヤ街」 | 51 | 「燃えつきた命」 | 78 | 「死闘カーロス対矢吹丈」 |
25 | 「野良犬の掟」 | 52 | 「さらば力石徹」 | 79 | 「燃えろ!遠く輝ける明日に!」 |
26 | 「絶望のライセンス」 | 53 | 「憎いあんちくしょう」 | ||
27 | 「明日に架ける橋」 | 54 | 「悲しみの十点鐘」 |
放送期間 | 1977.10/3〜10/28(全20回) | 放送局 | TBSラジオ |
脚本 | 水根重光 | 声の出演 |
矢吹丈/安原義人 力石徹/清水紘治 丹下段平/斉藤晴彦 |
封切 | 1980.3.8 | 製作・配給 | 三協映画製作、日本ヘラルド映画・富士映画共同配給 |
声の出演 |
矢吹丈/あおい輝彦 丹下段平/藤岡重慶 力石徹/細川俊之 白木葉子/檀 ふみ |
放送日 | 毎週月曜日 | 放送局 | 読売テレビ系 | 放送期間 | 1980.10.13〜1981.8.31 | 声の出演 | 矢吹丈/あおい輝彦 丹下段平/藤岡重慶 白木葉子/田中エミ |
「BONは、こう見る!」
同年3月に封切られた劇場版の続き、という設定でオンエアされた。アニメ作品としては未完結だったものが実に9年の時を経て再開・完結されたケースは、他に例を見ない。全編通して見て思うのは、作り手側の「ジョーに対する愛情」が強く感じられること。何か「仕事」という枠を越えて作られているようだ。実際展開が少しラフになった感のある後半の展開を適度にアレンジし、新しいキャラクターやシーンを折り込むことで全47話をすんなり見ることができた。『矢吹丈』のいう名の青春の戦いの日々はここに幕を閉じる。ラスト3話はマジいいっす! |
NO. | タイトル | NO. | タイトル |
1 | 「そして、帰ってきた…」 | 24 | 「ゴングが鳴った…悪魔のリング」 |
2 | 「男一匹花一輪…リングに賭けた」 | 25 | 「第6ラウンド…奇跡が起こった」 |
3 | 「地獄からの使者…矢吹丈」 | 26 | 「チャンピオン…そして敗者の栄光」 |
4 | 「その時、十点鐘は鳴った」 | 27 | 「ボクシング…その鎮魂歌」 |
5 | 「幻の…あのテンプルを撃て!」 | 28 | 「ホセがいる…ハワイへ」 |
6 | 「吠えろ…かませ犬」 | 29 | 「初防衛なるか…矢吹丈」 |
7 | 「さまよえる…野獣のように」 | 30 | 「偉大なるチャンピオン…ホセ」 |
8 | 「あいつが…燃える男カーロス」 | 31 | 「Vサイン…その意味するものは」 |
9 | 「そして…野獣は蘇った」 | 32 | 「さらば…古き愛しきものたち」 |
10 | 「クリスマスイブ…その贈り物は」 | 33 | 「アメリカから来た…13人目のキング」 |
11 | 「死闘の始まり…カーロスVSジョー」 | 34 | 「カードとともに散った…あいつ」 |
12 | 「吹雪の夜…その果てしなき戦い」 | 35 | 「チャンピオンは…ひとり」 |
13 | 「丹下ジムは…不滅です」 | 36 | 「葉子…あらたなる企て」 |
14 | 「どこにある…ジョーの青春」 | 37 | 「野生児その名は…ハリマオ」 |
15 | 「誰のために…必殺ラッシュ」 | 38 | 「意外な訪問者…ゴロマキ権藤」 |
16 | 「遠い照準か…世界への道」 | 39 | 「ジャングルに…野獣が二匹」 |
17 | 「姿を見せた…大いなる標的」 | 40 | 「燃えろジョー…標的は近い」 |
18 | 「あのナックルが…烙印のメッセージ」 | 41 | 「ホセ来日…闘いの日はせまった!」 |
19 | 「戦うコンピューター…金龍飛」 | 42 | 「衝撃…葉子の予感」 |
20 | 「俺のバンタム…減量への挑戦」 | 43 | 「ジョー・段平…二人の日々」 |
21 | 「力石の…唄が聞こえる」 | 44 | 「葉子…その愛」 |
22 | 「そして…計量の朝」 | 45 | 「ホセ対ジョー…闘いのゴングが鳴った」 |
23 | 「燃える野獣と…氷」 | 46 | 「凄絶…果てしなき死闘」 |
47 | 「青春はいま・・・燃えつきた」 |
公開日 | 1981.7.18 | 製作・配給 | 三協映画製作、日本ヘラルド映画配給 |
監督 | 出崎統 | 声の出演 | 矢吹丈/あおい輝彦 丹下段平/藤岡重慶 ホセ・メンドーサ/岡田真澄 カーロス・リベラ/ジョー山中 |
「BONは、こう見る!」
劇場版「ジョー」がTVアニメ51話分のエピソードをギュ〜ッと凝縮したボリューム感があるのに対して、この「2」はTVアニメ47話分(厳密には同時進行なので違うのだが)を細切れにしてつなげたようなダイジェスト感の印象が強い。力石との関わりを軸に展開する前作とは異なり、カーロス=リベラ、ホセ=メンドーサといったライバル達との因縁や試合描写に加え、葉子や紀子との絡み等盛り込まなくてはならない要素(しかしいずれもカットできない必要不可欠な要素)が多いのも原因だろう。前作同様あと30分の上映時間があればもっと違ったものになっていたのではないか?ちなみに、ハワイの波打ち際で葉子が丈の足跡をみてパンチドランカー症状に気付くシーンは、この劇場版にのみ存在する。 |
公開日 | 2011.2.11 | 製作・配給 | TBS、東宝 |
監督 | 曽利文彦 | 出演 | 矢吹丈:山下智久/丹下段平:香川照之/ |
脚本 | 篠崎絵里子 |
「BONは、こう見る!」