「あの日本一の富士山のごと…わしも日本一の大物になるッ!なってみせるたい!!」

FILE#99「天下一大物伝」(画:大島 やすいち)



週刊少年サンデー連載/1975.29号〜1977.16号

『無双大介…私が出会った最も魅力的な主人公である。その大介が、大島君のペンによって生命を得た。恐るべきエネルギーと行動力をみごとに表現してくれた。ヒット作をつくるのに王道はない。ただ、われわれ二人の情熱を読者諸君にぶつけていくのみである。二人とも自信満々、諸君の反響が今から楽しみである。』(週刊少年サンデー1975.28号/新連載予告頁より。)

●あらすじ:
小倉の"二代目無法松"無双大介が花の東京に乗り込んできたのはアイドル歌手の明日香ルミを妻にする為だ。周囲をトラブルに巻き込む大介のパワーはスキャンダルから一度は仕事を干されたルミを復帰させ、遂には結婚の約束を取りつける。しかしルミの歌手としての将来の為自ら身を退いてしまう。その後女医の卵、水の江洋子・全米女子プロレスチャンピオン、マリリン・グレースとのラブロマンスを繰り広げる(いずれもあと一歩の所で実を結べず)。一方、孔明一郎という天才との出会いから無双運輸を振り出しに無双商事へと事業を大きくしていく。また格闘オリンピックの成功でプロモーターとしての才能を開花させた大介は実業家大きく成長を遂げていった。ある日、大介の経営するタクシー会社社員が飲酒運転で少年を跳ね、余命いくばくない状態にしてしまう。罪の重さに事業への意欲を失う大介は、残り少ない少年の思い出づくりに誠意を尽くす。やがて少年は死に、その姉、由美子から手渡された少年の日記に書かれた"天下一の大物になってほしい"との言葉に再び事業への意欲を燃やす。数日後、由美子と結婚を経て日本版・ゴッドファーザーやオナシスとして世界に無双大介の名を轟かせていくのであった。

●BONはこう読む!:
うーん。後半「格闘技オリンピック」を開催した頃からつまらくなった。結末もとって付けたみたいだし。こうした大河ドラマ風サクセスストーリーの醍醐味の一つに過去のキャラクターの再登場があるとおもうだけど(大介の興行のピンチに駆けつけ無償で歌う明日香ルミ!なんてのもワクワクしちゃうけどなぁ)正確に調べた訳じゃないが、連載1年頃TV化も果たしたがさほどの人気を得られず終了したのが原因だったのか?(でも俺は観てたぞ)そうそう初めの頃ルミに付き待とう姿はストーカーの20年は先取りしていたぞ!

●単行本:
小学館刊/少年サンデーコミックス全8巻
徳間書店刊/徳間コミックス全6巻
徳間書店刊/トクマフェイバリットコミックス全6巻
e-books


●その他:※ TV化(実写)1976.10.5〜1977.3.28
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